‥★★★65 請求書は宝の山〜時間というコストと戦う
■ひたすらやり続ける、永遠に
コストダウンには必ず、采配を振ることができる人が社内に必要です。中小企業の場合は、社長。大企業の場合は、経理・財務。チェック機能を持たせる必要があります。
会社の経費の2分の1は人件費であり、請求書からコストダウンの道を探りだせる経費も2分の1。人件費とうまく兼ね合いをとりながら、コストダウンを進めなければいけません。
コストダウンは、コストダウンコンサルティングの体験談からもおわかりいただけるように、片手間ではできません。手法論と具体例とやり方、これらのコツを理解していないと難しい作業です。
1.基本は正しく物事をとらえる
2.本当にその支出が必要なのかを判断する
3.相見積をし、比較検討する
4.コストが一番安く、効率化される方法を選択する
これらの情報を把握するために、もっとも有効なものが請求書です。会社が支出しているムダを把握せず、スーパーコストダウンドットインフォの経費削減 コストダウン 事例方法を読まれても、ピンとこない人が多いようです。
しかし、電話料金が高いと悩んでいる最中に、「‥‥‥★44
IP電話で通信費削減」を読んだらどうでしょう。即、行動につながりませんか。プリンタのトナー代なら「‥‥‥★22
リサイクルトナーの利用」、振込手数料なら「‥★★★38
ネットバンクで振込手数料削減」など、個別具体的にコストダウンを要する項目に直面すれば、コストダウンは現実味を帯び、実践しやすくなります。
請求書からムダを把握したら、問題を解決する方法として、また検討材料として、スーパーコストダウンドットインフォを読み、利用してください。
そして、ひたすらやり続けてください。社長がやり続けることで、コストダウンの社風が従業員にも身につき、相手より1円でも安いコスト構造をつくリ上げることができます。1円でも安いコスト構造をつくリ上げた会社が、ビジネス戦争に勝つことができるのです。
■検証にも経費がかかる
請求書を徹底的に見る会社が強い会社になります。電卓で集計するのではなく、中身を把握して、その効果を徹底的に見る。それには、時間という経費もかかります。
コストダウンは、家庭での節約同様、社内でチマチマやるもの、片手間でやるものという発想があります。人材開発などについてはコンサルタントに依頼するのに、コストダウンについては社内で行おうとする。そのため、「経費削減をがんばろう」と人件費を浪費してしまいがちです。
時間はコストです。第54回で計算したように、社員には常に分給がついて回ります。コストダウンに費やす時間は最低限に抑えて、本当は売上を上げたほうが、会社としての効率はよくなります。
請求書を検証することは、とても時間がかかる。時間をかければ、人件費がかかる。しかし、請求書を見なければ、コストダウンは望めません。
私は「コストダウンができるのは社長であり、社長がやるべきだ」と訴えていますが、社長ができないとコストダウン委員会やコストダウン担当者を設置するようです。
数人が話し合って、「ああでもない、こうでもない」といっているよりも、手法論と具体例とやり方およびコツが頭に入っているプロが行うコストダウンコンサルティングのほうが、素早くムダの原因究明と改善ができ、結果を出します。
家庭と違って、会社とはお金を使って、稼ぐ構造です。そのため使うお金、要するに支払う経費は比較になりません。毎日ムダを垂れ流していたら、それが反復継続的に行われるため、ものすごい金額になります。ひとつの項目だけでも、会社でトータル換算すると1,000万円、1億円……簡単にいくのです。
■参考 経費削減 コストダウン 事例方法
‥‥‥★16 支払手数料
手数料無料の新生銀行
‥★★★19 支払手数料
儲かる振込手数料削減術
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ATMで振込手数料削減
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