‥★★★44 調達でポイントとなるのは借入と仕入
■機械を調べたあとは、調達
経費を調査したあとは、機械を調べます。パソコン、コピーなど事務機器もありますが、自社工場を持っている会社は大きなポイントとなります。機械を入れ替えて、その後の生産性のアップにつながれば、大きなコストダウンになります。新しい機械購入の検討もしていきます。
機械化と大きくとらえると、アウトソーシング、外注ということにも関連してきます。
次に行うのは調達です。調達の中で最初に行うのは、借入です。
「一番安い金利で借りていますか? 借りていないんだったら、銀行を変えましょう」
銀行との交渉次第で、お金を安く借りることができます。そのためには次のようなことを調査、実行します。
【会社】
●決算書はどうなっているか? 決算書で重要なのは、売上、資本金、当期利益。なかでも当期利益が重要。
●会社の状況はどうか? 黒字化できる見込みはあるのか。見込みがあれば、再建計画書をつくる。
【銀行】
●安く借りられる銀行を探す
●実際、貸してくれるのかどうか、交渉をする
会社をつくり込み、一番安い金利を提示した銀行に決めます。
つき合う基準は「いいものを、もっとも安く」であり、それを基準にして、銀行に限らず、仕入先も変えていきます。
■商品ごとに仕入先を調査する
仕入先については、商品ごとに検討します。仕入れている商品が1,000個あれば、1つひとつの商品について次のことを調べていきます。
1.本当に一番安く仕入れているのか
2.担当者が、バックマージンをもらってないのか
1社から、いくつもの商品を仕入れるのはラクですが、知らないうちに価格が高くなっているということがあります。またバックマージンをもらっていなくても、担当者が接待漬けにされていることもあります。
こうしたことも含めて調べていきます。仕入先の検討は1年中やります。本来ならば、常にやっていなければいけないことです。仕入値が高いことがわかったときに、業者を変える以外に、いまの仕入先と交渉する方法もあります。交渉方法は、第45回で説明します。
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