‥‥★★37 新品ではなく、積極的に中古を使う
■中古を利用する理由
第36回で会社にキャッシュがなければ、借入かリースに頼らざるをえないと説明しましたが、新品を買うのではなく、中古を買うという選択肢もあります。
一番典型なのは、中古車です。機械、とくに車は代表的といえますが、故障が出るのは、購入から1年後。新車を購入して修理費を払うより、1年落ち中古車を購入するほうがいい。たった1年乗っただけで、徹底的に修理してあるうえ、半額以下で手に入れられる可能性もあります。
新品と中古の価格は半額以下。そもそも中古自体が圧倒的に安いのです。だから、中古が使えるモノは、新品を購入するのではなく、つねに中古を使ったほうがいいのです。
正しい中古の使い方をしている会社は儲かっています。中途採用で即戦力を採用するように、中古をうまく利用すれば、経費を下げることができます。中古として採用に適するモノは、車、コピー機、FAX機です。
■中古だと高性能なコピー機を入手できる
予算40万円でコピー機を購入する場合、中古を利用すれば、定価100万円、200万円台の高価なコピー機を手に入れることができます。以下は、中古コピー機を検索した一例です。Yahoo!オークションで検索すれば、さらに安価なコピー機を見つけることができるかもしれません。
リコー製 新品:1,600,000円
→ 中古:420,000円
キャノン製 新品:1,500,000円 → 中古:350,000円
シャープ製 新品:2,040,000円 → 中古:200,000円
ゼロックス製 新品:1,480,000円 → 中古:240,000円
コニカ製 新品:1,160,000円 → 中古:300,000円
中古でも高価なコピー機を購入するメリットは、ランニングコストにあります。コピー機もプリンタと同じくトナーが必要です。高価なコピー機になれぱなるほど、トナー代は安くなります。1枚あたり1円の差でも、その後の維持費がまったく違ってきます。
コピー機はついているカウンター見れば、どのくらい使い倒しているかわかります。同じ2年落ちでも価格は、使い倒していれば安く、使っていなければ高くなっています。
もっともコストダウンになるのは、高性能な中古を40万円で手に入れ、トナー代を低く抑えること。40万円の安いコピー機を購入し、高いトナー代を支出する。あるいは200万円の高級品を購入し、トナー代を安くするより、トータルで安く済みます。
技術革新のないFAX機は特にそうです。メモリー機能は家庭用のFAX機にも常備されているくらいですから、区別は普通紙と感熱紙くらい。新機種も中古も機能的な差異はありません。100万円の新品と15万円で購入する100万円の中古。どちらも性能は同等です。
新品を購入しても、2年くらいすぐに経ちます。会社で2年使用した新品と2年落ちの中古、どちらも中古です。2年間で新品が生む利益と中古で下がる経費、どちらのパフォーマンスが高いでしょうか。よく考えて選択してください。
■参考 経費削減 コストダウン 事例方法
‥★★★29 全般 中古ショップ集まれ!
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