‥★★★47 従業員ひとり1人に社会貢献を徹底させる
■お客さんに喜ばれなければ生き残れない
従業員の不祥事を考えてみると、社内がそういうモラルになっているから起こるわけであり、隠れてコソコソ行っていることを許す体質にあるということができます。「企業の責任は重い」ということをトップダウンで、従業員ひとり1人に徹底させる必要があります。
流行りの言葉でいえば、企業の社会的責任(CSR)を果たしていかなければならないということです。このことは昔からいわれてきたことで、目新しいことではありません。会社責任として、社会貢献ができなければ、生き残ることはできません。一発儲けようとしてお客さんをだましたり、お客さんに喜ばれない商売は存在意義がありません。いずれ消えていきます。
社会貢献というとわかりにくいかもしれませんが、一言でいえばお客さんに喜ばれること。扱っている商品・サービスに対し、多くの人が「便利」「役に立つ」「おもしろい」「これがなくなったら生活できない」などと商品価値を認められることです。認められた商品は、多くの人に推薦されます。
ベストセラー商品が、数十年も店頭に並んでいるのは多くの人に支持されているからです。また、ブランドとして確立された企業が、同業他社に負けない圧倒的な力をもつのもそのためです。
一方、老舗といわれる企業が倒産するのは、いまは代替商品がたくさんあるからであり、つねに動いているお客さんを見ていなければ、時代を超えて生き残り、成長しつづけることは難しいといえます。
■理論や手法がないのが管理部門のコスト削減
「みんなで力を合わせて、コスト削減をしていきましょう」
「エイエイオー!」
と、社長と従業員が掛け声をかけても、具体的な理論と手法がなかったら、何もできません。従業員を一同に集めるほうがムダになります。残念なことに生産現場でのコスト削減は、カンバン方式やTOC(制約条件の理論)といったような理論や手法はありますが、管理部門ではありません。
管理部門のコスト削減については、本にすることはできても、すべてを書くことは困難です。ノウハウのさわりだけでも丁寧に書こうとすれば、200ページをかるく超えます。
書籍では限界があります。だからこそ、「スーパーコストダウンドットインフォ(Cdi)」では、Webサイトでどんどんコンテンツを膨やし、コストダウン理論と事例方法を積み上げています。そして、読んだ方がすぐに実践できるようにしています。手前味噌になりますが、Cdiは社会貢献をするために行っています。世の中には、管理部門のコスト削減について明解に解説、実践できる方法について書かれたものがありませんから、Cdiの価値があるわけです。
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