‥★★★4 組織によってコスト構造が決まる
■仕事を変革すると大幅にコストが下がる
あなたの会社は的確な仕事の見直しを十分に検討されていますか。
もし、十分な検討と改革が行われていなければ、潜在的な不効率が組織の中に溜まっている可能性が十分にあります。
会社はその成長に会わせて組織を拡大していきます。当然、固定コストも増大します。
会社を経営するためにはオフィスと人が必要です。オフィスは家賃を、人は人件費を発生させます。家賃と人件費は、通常販売費及び一般管理費の50%以上に及びます。人材派遣会社やコンサルタント会社のように人を中心にした事業では70%に達することもあります。これらのコストは間違いなく会社運営上もっとも大きなコストです。
人のためにオフィスが必要となり、仕事の組み立て方により必要とされる人材の質と人数が決まってきます。小規模な会社では一人一人が何でも屋的に仕事をこなしていることがよくありますが、ある程度の規模になれば各人に役割分担を定めた組織的な体制が構築されてきます。
組織とは仕事の進め方の体系です。その進め方の巧拙が会社のパフォーマンスを規定してしまいますし、固定コストの規模が決まってしまいます。
しかしその固定コストの増大は、これまでの組織に対して単純に追加的に行われることが多く、なかなか組織の各部門が担当する仕事内容の質的向上・コストパフォーマンスまで計算に入れて、行われていません。
一方で会社を取り巻く環境は常に変化しています。例えばコンピュータのような仕事を進める道具も、常に変化しています。求められる仕事の質やスピードも変化しています。こうした変化に順応しながら仕事の進め方を改善していかなければ、コストは恒常的に肥大化してしまいます。
頻繁に組織変更を行う会社をしばしば見受けます。
しかし、激動のこの時代の変化に対応して生きた効率的なコストダウンをしながら会社の発展を望むためには、小手先の組織いじりでは対応できません。仕事の進め方自体の抜本的な改革を伴うものでなければコスト体質の改善にはつながらないことは明らかです。
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