‥‥★★2 いやがおうでも不効率は溜まってくる
■定期的なコストダウン活動が必要
厳しい時代、各社とも商品の仕入代や外注費には、日々取引先とシビアな交渉を行われておられると思います。
それなのに、会社運営をしているとどうしても不効率が溜まってくるのはなぜでしょう。
それは、一般経費に対しては何となくこれまでの延長線上のコスト構造が放置されていることが多いからです。会社は、コストダウンを目的として経営を行っているわけではありません。そのため、どうしてもこのようなことが起こってしまいがちです。
では、どうすればよいのか。
悩ましいこの不況の時代に、巷ではコストダウンを謳ったさまざまな商材が氾濫しています。非常に有効なコストダウン商材をそうでないものから見分けるにはどうしたらいいのか。インターネットが普及し、ホームページの検索をするだけでさまざまな情報を引き出すことができる時代にはなりました。時間をかけて社内でコストダウン商材を発掘していくことは可能です。
しかし、従業員が商材情報を調査するだけでも、人件費が消費されているのです。人が何かをすること=人件費です。インターネットから情報を引き出すとしても、インターネットに掲載されている情報が、どれほど新しく正確なものか、本当に自分の会社にメリットを与えてくれる内容か、複数業者に確認して比較検討すると、その作業自体に多大な人件費が費やされている。そのことを忘れては、なんのためのコストダウンなのかということになります。
また、ひとたび最適な商材を手にすることができたとしても、常にその商材を取り巻く環境は変化していますから、選定時に最適であったものが1年後に陳腐化していることも十分あり得ます。
電話料金が典型例です。
10年前と比べれば電話料金は格段に安くなりました。加えてマイライン獲得競争が熾烈に展開された結果、さらに通信費は引き下げられました。マイライン開始以後、通信料金テーブルの改訂の話はあまり耳にすることはなくなりましたが、未だにキャリア同士で熾烈な競争が展開されているのが現実です。あなたの会社が、マイライン登録だけでコストダウン努力を停止してしまっているとしたら、潜在的な不効率がすでに発生している可能性があるのです。
ですから、定期的なコストダウン活動が必要なのです。
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